2009年4月27日月曜日

爆音ソーテックPX7312の静音化

購入して1年が経つソーテックPX7312だが、CPUに高熱と評判らしいペンティアムD820が積んであるせいか、ファンの回転音が尋常じゃない。

どのくらいかというと、PCのある部屋の続き部屋のキッチンで換気扇を廻して洗い場前にいても起動しているのがわかるほど。

ちなみに、なぜこんな爆音PCを買ったかというと、先代のPCが壊れた後、急遽代替機が必要にもかかわらず想定外の事態で予算が無く、壊れてから1時間もしないで近くの店で一番安いPCを買ったからです。

まあ、そんなこと言ってもしょうがないので静音化に踏み出してみた。
ちなみに僕のスキルはメモリとドライブ交換ならやったことがあるという程度。

最大の騒音源はCPUクーラーなので、これを取り替える。
検索したところ、SUNTRUSTの「伏風 STFKZ-775」が良さげなので、これと取り付け用ネジを購入して取り付けた。
クーラーの取り付け台は今まで使っていたのをそのままつかえるので、元のクーラーの本体だけを取り外して、グリスをティッシュで拭き取って、伏風をそっと載せて、ネジしめるだけ。
ネジは長めに3cmくらいのを買ったが長すぎて、キッチリしまらなかったので、ナットをネジ頭の方に挟んで調節。
ネジ頭>ナット>クーラーのねじ穴>空間>基盤の順に貫通してネジが通る。
ネジのシメ加減が分からないけど、とりあえずギュッと力一杯やってみた。



結果、爆音から「五月蠅いかな?」程度になった。
かなりの改善。非常に快適です。

しかし、そうなると、這えば立て、立てば歩けの親心、もう少し静音化できないかと考えた。
何せ会社のPCはほぼ無音に近いのだ。

そこで、今や音源一位の座を獲得したケースファンの交換。

静かなケースファンは風量に乏しいので、交換する前に今のファンガードを何とかすることにした。
ファンガードと言っても、ファンの風が当たる部分のPCケースの後ろ側を、パンチで穴を空けただけの代物。
ファンガードというより、排気のため仕方なく穴を開けましたって感じだ。
買ったままの状態なら、どのPCもこんなもんだが。

これをファンの大きさに切り抜く。
幸い、パンチ穴が比較的大きいので、普通のニッパーの先も余裕で穴に入る。
穴と穴の間の鉄板部分をパチパチと切り取って、ファンと同じ大きさの四角い穴がぽっかりと開いた。
これだけでも風切り音が無くなったせいか、多少静かになった。

排気口に手をかざした感じでは、風量が約2倍になっている。
切り取ったファンガード部分、鉄板と穴の面積を定規で測って計算しても、穴の面積は約50%。
つまり、ファンが必死に巻き起こした風の半分は無駄だったわけだ。
ファンガードを外した今、半分の風量のファンに替えても問題なさそうだと判断。

さて、半分にするとは決めたものの、基準となる元のファンの性能が分からない。
型番で検索するなどしてみたが、これが探し方が悪いのか、どうやっても性能が分からない。
せいぜいが3000rpm、35cfmクラスのものではないか、と推測できる程度。

こうなれば、本能判定しかない。
つまり、店に行って、ファンの見本の前で手をかざして試してみるw
・・・どうやら、三洋電機の普通版のと同じくらいの風量な感じ。
ということは、やっぱり3000rpm、35cfmクラスのものなのでしょう。
従って、その半分、1500rpm、17cfmクラスでもOKだろうと、同じく三洋電機の静音8cmを購入。
安全を考慮し、一応、針金みたいなファンガードも取り付け。

結果、もう一段、静かになって、今は非常に満足してる。


CPU温度を見ようとeverestというソフトを入れましたが、表示してくれません。
仕方ないのでソーテックのロゴ表示中にDel->BIOS画面で直接確認です。
大体44度くらいで安定してました。(気温20度くらい。)
後で思えば、本能に頼るまでもなく、ケースファンの回転数もBIOSで見れたw

静音化前の温度を見ていなかったので何とも言えないが、このCPUはアイドル状態で50度前後でも普通らしいので、多分大丈夫。
温度はBIOSでのみ確認できるので、忙しいときの温度は分かりません。

電源まで手を出すならPCごと買い換えたいので、ここで静音化を目指すのは終了となりました。

だが、もし夏になってやばいな、と思ったらCPUファンのグリスを塗り直すつもり。
なぜなら、初めてファンの取り替えをしたため、グリスの扱いなんて考えの外だったからだ。
そう、ファンを外したあと、CPUについた古いグリスをぬぐいもせず、また、新しいファンの取り付けに手間取って何度も置き直したりしたので、多分、と言うか、絶対に空気をはさんでる状態だからだ。後で色々調べて知ったことだが、すべては後の祭。

追記
全てを終えて数日、時々フィーンと高めの音が耳に触るようになった。
PCを開けて耳を澄ますが、出所がよく分からない。
さらにケースファンに耳を近づけるが至って静か。
念のため指で押さえてファンを止めてみたが、音は鳴り続けている。

次にCPUファン。
さすがにケースファンよりはうるさいが、これも問題無さそうだ。
が、どうやらこのファンの付近(基盤中央?)から音が出ている臭い。
ファンの軸部分を軽く押してみると、音が止まる。離せば再び鳴る。
ファンの不良を疑うが、買ったばかりなので考えにくい。

ビビビッといったような振動音ではない。
ははぁ、これが共鳴という奴かと、一旦ふたを閉めてケースの上から体重をかけてみると、見事に音が止まる。
ファンを色々変えたことで、微細な振動をケースが拾って増幅して音が出るようになったようだ。
多分。なので、ケース固有の振動周波数を変えてやればいい。

ケース上部の体重をかける場所を色々変えてみると、右側面、マザーボードの裏側にあたるケース側板が音を発していることが分かる。
早速取り外して、ケース裏側に適当にビニールテープを1~2本貼って組み直したら静かになった。

多少自作に目覚めて気まぐれに検索しているうちに斜め読みして得た知識なので、色々間違ってるかも知れないが、結果オーライということで。